危機の時代の哲学─現象学入門─

基本内容

受付終了

講座番号
01C25
開催日
2019/08/07(水)2019/09/04(水)
回数
全3回
受付終了日
2019/07/28(日)
定員
15名
時間
15:30~17:00
分野
教養を高める
受講料(割引受講料)
5,400円 (4,860円)
開催期
夏期
キャンパス
稲毛駅前センター

講座内容

19世紀末から第二次世界大戦にかけてのヨーロッパにおいて共有されていた認識は、自分たちは「危機の時代」を経験しているというものでした。当時は、疑いの余地がないと思われていた基本的な理論が次々と覆された時代でした。また、自然科学がもたらした社会の変化は、かえって人間らしさの喪失を招いているように見えました。政治的には、戦争と独裁の台頭により、理性への信頼が暴力に押し潰されつつありました。このような時代背景のもとで、哲学者たちは知の基礎をあらためて徹底的に考え直そうと尽力しました。現代ではあたかもこのような危機は過ぎ去ったかのようです。ですが、かつて「危機」と呼ばれた諸問題は現代でも決して本質的な解決を見たわけではありません。危機の時代は続いているのです。本講座では、このような「危機」を強く自覚した哲学者の一人であるフッサールの現象学という方法を取り上げ、危機の時代に哲学がどのように知と人間性とを回復しようと努力したかを見ていきます。
本講座の日程を変更いたします。8月7日、8月28日 9月4日の3回講座です。

スケジュール

開講年月日 講義内容
1 2019/08/07 危機の時代と現象学
2 2019/08/28 現象学的な考え方
3 2019/09/04 生の取り戻し

講師紹介

橋詰 史晶
(早稲田大学非常勤講師)
早稲田大学 文学研究科博士後期課程哲学コース卒業  2017年に早稲田大学文学研究科博士後期課程哲学コースを卒業文学(課程博士)受領 専門学校で非常勤講師として哲学を教える。専門分野はエトムント・フッサールの現象学を中心とするドイツ、フランスの現代哲学